まだ息があったか!

しがない漫画家があんまり外に出れないなりに1日にあったことや思ったことの日記をつけていく。

急に顔を出す

ちょうど2年前の今日くらいだろうか、自分の一人暮らしがスタートしたのだ。

 

そんなことを思い出したのもついさっき「さみしい」という感覚を唐突に味わったからなのだが、別に家族が好きで恋しくなったとかは断じてないしその辺はむしろせいせいしているくらいなのでこの淋しさに関して数には入らない。

 

どういったタイミングで淋しさが顔を出したかというと飯を食べているときだ。

仕事に疲れて特に何か作る気にもなれないので近所のセブンイレブンへ行き、50円引きになっていたキーマカレードリアを買った。

あつあつのそれを大して一瞥もせずスプーンで掬い口へ運ぶと

「米…?いやこのブニブニとしたかんじ、ひき肉の脂身部分か?」

と、感じる食感が口の中を駆け巡った。

いやこんな脂身だらけじゃないだろうキーマカレーは…ブヨブヨの米か何か…と考えてたのだが「いや飯を目で見ろや!」とカップ内を見ると米に混ざってもち麦が入っていた。

 

なんだもち麦か〜!

久方ぶりの再会にもち麦と握手を交わすことはないが、あまりのおいしさと脳が感じた違和感に「脳への刺激ありがとう!」の感謝を込め次の咀嚼からはカップ内の野菜を確認した。

かぼちゃにパプリカ、にんじん、じゃがいも、れんこんまであるじゃないか。

一つ一つの形と味と食感を確認しながらいただくとこれがまた美味しい。

 

ああなんで忘れてたんだろう?

食事時の自分の目はいつだってPC画面に向いている。

作業中に流せない初見のドラマやアニメなどを見れる唯一の時間が食事時だったので、食べ物に目が行ってなかったのだ。

 

自分の余裕のなさに「余裕がないよ」「休んだら?」「ご飯食べよう」という言葉がかけられることがないので、自分の体調の崩れや腹の虫をアラームにして気付くしかないのだ。

別に実家にいるときから体調を気遣われることはなかったので1人暮らしを始める前からこうだった訳だが本当に自分って1人なんだな〜…!と今日実感した。

 

しかし今どうすることもできないのでとにかく目の前のおいしいカレードリアに声を出した。

「おいしい! もち麦なんて久しぶりだ。カレーにパプリカも最高の組み合わせ!」

カレードリアを褒めちぎった。

人を褒めたり何かを讃えてるときは1人じゃないと感じる。

 

何でまた今日、いきなりなんだろう?とこのブログで文章打ちながらもしかして…と思い自分の過去のツイートを漁ったらなんと2年前のまんま本日が引っ越した日だったのだ。

あまりにぴったりで笑ったのでスクショを見ていただきたい。

 

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おわかりいただけただろうか…。

まんま10月28日だったのだ。

あれ?なんか1人でこんだけ笑うんだから淋しさどうでもよくなってきたな。

荷物の多さ

自分はいつも荷物が多い。

とにかくB4サイズがまるっと入る程の大きさがないと落ち着かない。

 

結婚式に出席したことのある皆様方にはおなじみであろう、

あの財布しか入らないバッグ

財布を覆うためだけの一枚被せケースか?と思った。

スマホなんぞ入れたらまあ〜〜〜パンパンだ。

財布の中が寂しいのにパンパンだ。

 

話を戻すとまあ小さいカバンというのはもちろん少量の荷物しか入らない。

故に大量の荷物を入れるには大きいカバンが必要になる。それだけのことなのだ。

 

自分はいつもしょっぱなに触れた通りのB4サイズがまるっと入るリュックと行動を共にしている。背中を覆うほどのそれは非常に頼もしい相棒だ。一泊旅行はこれ1つに荷物が入る。

が、1泊しない用事でもこのリュックを背負う。

 

 

荷物多くない!?

何をそんなに持ち歩いてるの!?

 

この2つをよく言われるので説明したことがある。

 

・ナプキン3つ!

自分が生理きてなくても人にあげることができるし災害時の止血に使えるよ!

・水500mlペットボトル

飲めるし傷口洗えるじゃん?

・塩タブレットやのど飴

無いとつらいじゃん?

・風邪薬(袋タイプ)

早めに取るから効くのだパブロン

・歯ブラシセット

夜行バスでの移動が多いので常に入れてある。

・ペンとクロッキー

咄嗟にネタが降って来たときに無いと困るし出先でちょっとした空き時間に仕事できる。

・カッターとハサミ(ちゃんとキャップあり)

縄とか髪とかいろいろ切れるじゃん?

 

という具合に丁寧に要らなくない理由も説明してたら

「ゾンビパンデミックに備えてんの?」

と言われて終わった。

残念ながら武器の心得が無いのでパンデミック時に活躍できるビジョンは無いが、家にある木刀もこのカバンの仲間に入れれば多少抵抗できるだろうか?

 

余談ではあるが靴は常に防水だ。

遠慮の塊

つい遠慮をしたり謙遜しすぎたりして逆に相手に気を遣わせてしまうことって無いだろうか。

自分はこれでよくやらかす。

本当に、心の底から自分にはもったいないと思ってるので後のやらかしになる。

 

しかし先日起きてしまったことは100%自分の不注意で起きたことなので謙遜などではなく純度100%自分が悪いし相手は悪くないことがわかっているので平謝りしたのだが、何故か迷惑をかけられた側の相手が私に遠慮してしまったのだ。

 

両者ミスがあった場合などは「間を取って両者これから気をつけようね」という話になるのだが、今回ばかりは本当に相手の落ち度がどこにも見当たらないので何故そんなに相手が自らを責めるのかわからなくて、普通は迷惑被った側がもう謝罪は十分と思った際に発動する「もうこの話は終わりにしない?」と言うセリフを、この自分が悪いの水掛け論の連続に耐えきれなかった迷惑かけた自分が言う運びとなってしまった。

 

側から見た人間が事の顛末を知ったら100人中100人が私が悪いと判定を下すであろうことなので「お前が言うな!」は百も承知なのだが、平行線の話と繰り返される謝罪合戦にこれ以上相手を付き合わせたくなかった。本当に悪くないのだから。

私は彼女に嫌われたくないしこれからも良いお友達でいて欲しいので必死に謝ったのだけど私が普段しない平謝りが彼女の遠慮を誘ってしまったのだろうか。

時間が解決してくれるといいな…

ゲームってたのしかったな

仕事もひと段落して、ちょっと遊んじゃおうかなとスマホゲーを起動しようとスマホを見たら先日神戸で会った友人からの連絡が入っていた。

どうしたんだろ?

と思ったら「彼氏がスプラトゥーン一緒にやりたいって!」という連絡だった。

なんて好タイミング!今から遊ぼうというときに人が遊んでくれるという。

 

友人とスカイプのテレビ電話を繋いで友人の彼氏の画面を共有し3人で喋りながら遊んだ。

ネットの普及により遠くに居る人とも喋りながらできる対戦ゲームというのは本当に楽しい。

スマブラをみんなでコントローラー持ち合って誰か1人の家でギャーギャー騒ぎながらやってたアレが今やそれぞれの自宅でできてしまう。こういう普及で見事に穴埋めされてるから普段から自分は寂しさを感じないのでは?とすら思う。

いやもちろん顔を合わせその場で菓子など囲みながらがやるのは格別なのだが。

 

彼女も彼も最近スプラトゥーンを始めたらしく、まだヒーローモードもノータッチ、バイトって何?ギアって何?ガチマッチのルールがわからないぞ!という状態だったので、私も2から始めた身ではあるが多少先輩イカなのでちょっと先輩風を吹かせプラベに誘ってルールの説明やハイカラシティに居る話しかけた方がいいキャラなどなど教えたりしながら遊んだ。

 

自分も人にスプラトゥーン楽しいよ!と遊ばせてもらって買い、先輩にいろいろとルールや立ち回り方を教えてもらったプレイ歴1年未満の人間なのでなんとも不思議な感覚ではあるが、「わかった!」「こういうことか〜!」と言われるとちょっと前の自分を思い出しあのとき楽しかったな〜と嬉しい気持ちが燈る。

 

今月はハロウィンのフェスもあるし街中やステージがみんなハロウィン仕様の賑やかな雰囲気に包まれる。楽しみだなあ。

 

友達の彼氏に会ってきた

※最初に注釈しておくと以前「嫌いだ」と指した勝手にLINEした友人の彼氏ではない。

 

 

神戸で暮らす友人に会ってきた。

会うのは数年ぶりで、けれど会ってなさを感じさせる様子は微塵もなく遠くに私が居るのに気付きすぐに駆け寄ってくれた。

同人のイベントが神戸開催だったので「折角だから会えないかな?」と提案したところ快諾をいただき本日会って中華街でもぶらぶらするかと話していた。

 

港は気持ちがいいから海を見ながら散歩しようという友人の粋な誘いに私は二つ返事でついていき、ハーバーランドへと着いた。

本日は快晴、照りつく太陽に秋晴れの高い空が海を遠くまで見晴らしてくれ、開けた場所が大好きな自分の気分は最高潮だった。

早々に移動して中華街にいくかと話していた当初の予定は海の広さと風の気持ち良さでかき消され、私と友達は2人で腰掛けて近況を話したり海で跳ねる魚を見たりして港を楽しんだ。

 

すると友人の彼氏がなんと合流するらしい。噂はかねてより聞いており彼氏を指すときは勝手にあだ名で呼んでいたし電話で話したこともあるけれど顔を合わせるのは初めましてだ。

友人の大事な人に粗相をしないかとヒヤヒヤしたけれどいざ顔を合わせたらもう早速「この子辛いもの苦手なのにやたら買ってきて食べて「もう無理〜!」とか言うよね〜」「あるある〜途中で俺によこしてくる〜」などと友人の生態あるある話で盛り上がった。

この彼はなんととあるスポーツのプロ選手である。体格がめちゃめちゃ良い。

押し戸を開けて女性や通行人を先に通してあげたりエレベーターで戸を抑えてくれてる人にお礼を言ったり私のイベント帰りの大荷物を気遣って先に車に置きますか?と案内してくれたりとまあ〜〜〜〜紳士な好青年なのだ。

 

自分がおしゃべりな人間なので大丈夫だろうか?と思いながら会話の途中で「◯ちゃんは?」「▲はどうよ?」などと会話のキャッチボールになるようにパスをはさみ気をつけながら喋っていたのだがいつしか自然と3人で喋れていた。

 

友人はとても美人で、ド腐女子のオタクとはまったく想像つかない容姿でなんというか一言で言うとキャメロンディアスだ。服の趣味などもセレブなのが似合う。サロペットを着た私と並ぶとまず「え?本当に友達?」と傍目に思われるであろうことが容易に想像できる。

彼氏も最初はまったく知らなかったそうだけど趣味を否定せず、君が好きならと一緒に見てくれるそうだ。友人も友人で彼の仕事の付き合いで遠くへ飛び回ったりゴルフに行って楽しさを発見したりしていた。

否定から入らず互いに作用しあっていいところを見つけあってるのがもうひしひしと伝わってきてなんていい2人なんだろうなあ〜と多幸感につつまれた。

友人もそういうところに感謝しながら付き合ってると言っていた。

私に彼を紹介できて嬉しいとも言っており照れた。こちらこそ、彼も彼女も忙しいであろうに時間を取って会いに来てくれてたいへん嬉しかった。

 

以前ここでも自分に恋人やパートナーの類が居ないことを触れたし未だに自分に必要を感じないのはそう簡単に変わらないと思うけれど、こういった友人と彼の姿を見ると歩み寄って尊敬しながら一緒に居れる人がいるのは素敵だな〜という気持ちは深く刻み込まれた1日であった。

興味

年々加速しているので危機感を感じている気持ちなのだが他人への興味が薄れている。

 

興味というのは心をくすぐられるものだという認識なのでそれが無いということになる。

ここで指す「他人」とは同業者のことを指し、友人や身の回りの顔見知りではないことは前置きしておく。

 

昔はもう今の漫画家という職に関することなら何でも興味があった。

新刊が出れば買い、教本を読んだり実行したりそういったレクチャーサイトを見たり、先人達のインタビューやテレビ番組にも必ずといっていいほど食いついていた。

 

それがどうしたことだろう。

今あんまり興味がないのだ。他の職業の人間にめちゃくちゃ興味があったり自分と感性の違う人間にはそれはまあ〜〜〜〜根掘り葉掘りしたい気持ちは変わらないのだが、こと同業者においての興味のみハゲ散らかしたおっさんの頭のような閑散とした有様になっている。

多少なりとも他人に興味を持ちながら良いところを見習いつつ生きるのが好ましいと今でも思うのだが、特に同コンテツで執筆している人たちへの興味が微塵も湧かないので困っている。なので同アプリで連載してる漫画を1つも見れていない。

厄介なのが自分でもわからない。

トップページでもうダメなのだ。受け付けない。

同じ場所で描くもの同士何か交わす言葉でもあっていいはずなのだが

本当に!1ミリも!興味がわかないのである。

読まなきゃ30秒以内に殺すぞと言われれば読むだろうなというレベルだ。

 

どうしたら多少でも興味が出るかなーと考えるのだが休みが足りないのでは?の一言に尽きる。映画は作業しながらでも見れるけど漫画はそうはいかないのだ。

漫画を読む=時間が取られる

になってきており、自分自身に対しても「あーーー自分が描いたのがつまんねー漫画だったら読んだ他人の貴重な時間を無為にしてしまうじゃん」という強迫観念が出てきている。

だから自分で読んでくれと明るく宣伝をする反面、つまらなかったら時間奪ってごめんなさい…という沈みがもうここ数年ずっと表裏一体だ。

もちろん全話頑張って描いているしここは笑うだろみたいな気合いもたくさん入れているのだが、読者からすればそんなことは知ったこっちゃないのだ。見たものが全てだから。

 

そんなことよりいい加減まともなメシを食べたいな…

 

友達の彼氏が嫌いだ

突然だが私は一人暮らしで彼氏だとかルームシェアをしてる隣人だとかそういった身近に毎日や高頻度会うような人間が居ない。

加えて漫画家アシスタントなしなので本当に毎日部屋に1人なのだ。

 

なので同じような境遇の離れて暮らす2人の友人と

「生存確認LINE」

なるものを日課としている。

 

活用内容は

1、毎日起きたらLINEスタンプを1つ送る。

2、あまりにも反応がなければ催促のLINEをする。

3、数日の反応がなければ病気あるいは失踪や事件の可能性を疑い、警察や実家などに連絡を入れる。

というものだ。

 

今日も朝起きてすぐにスタンプを送り、朝ごはんを食べていたところ友人からの通知。

 

なんとスタンプではなく恐怖画像(全黒目の小学生が「アナタヲミテイル…」と言っている画像)が送られてきていた。

まあ文字入れも写真アプリで入れたであろうお粗末な作りであった上まったく怖くもなんともないのだが、いかんせん私はノリがいい。

「こえーだろ!」

とビビっちゃったじゃねえかよと声を荒げるような返信をした。

 

調子に乗ったのかもう一枚送られて来た。

今度はオレンジに顔があるやつだった。(映像で見たことがある。)

そしてポケモンイーブイの尻の絵が送られて来た。

私はポケモンが好きなので「お、自分で描いたの?」と返信すると

「彼氏が描いた」

と返ってきた。

絵を日常的に描き活動している友人にしてはいささか絵が幼児退行してないか…?と不思議に思っていたがなるほど描いたのは彼氏か、合点がいった。微笑ましいじゃないか。

…と思っていた。

 

 

 

その数分後

「ごめん!!彼氏が勝手にLINEしてた笑」

と連絡が入った。

 

なっ!!テメーーーーー!!!!「笑」じゃねえ!!!!!!

さっきの微笑ましさはどこへやら。

イーブイの絵を描くかわいい友人の彼氏という評価は

他人のスマホを勝手に操作して人とLINEを交わすプライバシー0男

へと株価の大暴落を見せた。

 

私は「彼氏さんよ、人のスマホを勝手に扱うのはよくない」と優しめにたしなめた。

返信は「はい?笑 へいへいどーもすみません(ここで何故か人差し指の絵文字)

だった。

…おう、ナメられてるのだけはよくわかった。

目の前だったら間違いなく顔にリセッシュをふっかけて目をつぶった瞬間を殴るか、不快感丸出しな顔で「初めましても言えねえのか?」と一言返しただろう。

友達の彼氏だろうがテメーとは知り合いじゃねえんだよ!!!

 

 

もう1人の友人もこれには怒ったらしく、私とまったく同じタイミングで

「こういった画像は苦手な人も居るし勝手に人の信用を落とす行為だからやめた方がいい」という発言の送信が画面上で2つ連なり、

このときばかりは2人で「かぶったー!」とすこしフフッとなった。

 

彼氏持ちの友人は本当に取っ替え引っ替え新しい彼氏を作ってくるのだが、蓋を開けてみれば犯罪歴有り、DV、窃盗、虚言、薬物中毒などなどろくな人間だったことがなく、その友人も毎回痛い目に合っては別れているのだがもう1人の友人と私はいつも心配をし彼氏ができる度

「今度はどのクソ男だ!?!?」

と最初からクソ男を捕まえて来たのを前提に頭を抱えているという構図なのである。

みな成人済みだし他人が口を挟むべきではないと思うのだが、駅のホームでレールへと千鳥足で向かう人を目の前にして首を掴まずにいられないという心理である。

 

友人に良いご縁があらんことを願うばかりだ。