母国情緒
コンビニのおでんが美味しい時期になってきた。
いやいつでも美味しいのだが、いかんせん3〜8月はシーズンオフで店頭に並べないコンビニが多い。
「コンビニのおでんが食べられる販売期間になってきた」
が正しい。
さて私はというと地方遠征の際必ずその地域のおでんを食べてだしの違いを楽しむのが好きなおでんエンジョイ勢である。
念願叶って1月に九州に行った際は駅について即ローソンへ入りおでんを食し「つゆがあま〜い」と顔を綻ばせながらうどん屋に並んだり、関東へ赴いた際も即ローソンへ飛び込み「つゆ茶色いな〜」などと薄味好きの拒否反応を出しつつも口に入れたらおいしくてハフハフと咀嚼するなどしていた。
なのでこれから毎日おでんでが食える!とこの時期は浮き足立つ。
本日はセブンイレブンのおでんにした。
いつも顔を合わせる店員のおじさんはもう「取りましょうか?」と言うことはない。会った頃の初々しさが消えた。
だいこん、白滝、ウィンナー、がんも
4つでおなかがいっぱいになる。この辺でいいか〜とレジへ持っていくと
おじさんが「お、取り終わったな」と品出しを中断しレジへ来てくれる。
「味噌からしお好きなものをどうぞ」
私はこの手の促しに毎度「おお不要でございます」などと返してしまうのだが今日は違う。
…味噌おでん!味噌おでんにしてしまおう!というきまぐれが差したのである。
「ではお味噌を」
と1ついただきレジ袋へ入れる。
その瞬間である。
「お味噌もっと欲しいですよねー!!!」
ドサドサドサッ!!!!
What!?
えっあっ…!?1つで大丈夫ですよ!?
焦って断りを入れると
「まあまあ、他のものにかけても美味しいですから!!」
と笑顔で味噌の袋4つがおでんの蓋に乗せられた。
忘れていた。
ここは味噌の国、愛知----------------
久しぶりに母国情緒を感じた一瞬であった。
1つ使って食べた味噌おでんはもちろん美味しかった。
さあてあとの袋何に使おうかねえ〜